的を射たお話

5月9日放送のネット番組<虎ノ門ニュース>。
https://tora8.tv/archive/20190509
番組中、流れた動画に、ひと時考えさせられました。(1:35:20辺りから)

ロシアに国土の一部を侵略されたウクライナ出身の男性が、憲法関連の催し物の会場にて実に現実的で的を射たお話をされていたので、全文を書き起こします。
お上手な日本語ですが、若干気になる言い回しもなさっていますので、その辺りは勝手ながら修正しつつ、書かせて頂きます。

なお、講演は実際にはもっと長いものです。
夕刊フジが報じています。
記事の中にURLもありますので、ご興味おありでしたら一度ご覧下さい。

「沖縄は第2のクリミア」ウクライナ留学生が“護憲派”を一刀両断! 「抑止力を無くして平和を得た国はない」 「公開憲法フォーラム」講演に注目集まる
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/190510/soc1905100003-n1.html



ご紹介に預かりました、ナザレンコ・アンドリーと申します。
私は5年前、ウクライナから参りまして、おそらく、憲法改正の議論が最も活発にされていた時期を日本で過ごしました。

数年前ロシアに侵略され、一部の領土を奪われ、今なお交戦が続いているせいで毎日毎日新しい犠牲者が出ているウクライナの出身者だからこそ、どうしても、その議論に関心が向きます。

それは、<軍隊を無くして隣国にとって脅威にならなければ攻められない>、と。
<どんな争いでも平和を訴え話し合いさえすれば解決出来る>、と。
そして、<集団的自衛権を認めたら他国の争いに巻き込まれるから危険だ>、と。

では、ウクライナが侵略される前までずっと摂ってきた政策と、比較してみましょう。

1991年、ソ連から独立した時に、ウクライナにはたくさんの核兵器と100万人の軍隊がありました。
しかし、維持費が掛かるし、隣国に警戒されてしまうし、危険なので、ウクライナは全ての核兵器を譲りました。

かわりに、ブダペスト協定書という国際条約を結び、自国の防衛を他国に委ねてしまいました。
そして、100万人の軍隊を20万人に、つまり、5分の1まで軍縮しました。
しかも、大国の対立に巻き込まれないように、NATOのような軍事同盟にも一切加盟しませんでした。

日本共産党の考える平和主義は、まさに、これではないでしょうか。
こんな政策を素晴らしいと考えている方を是非、今、ウクライナの前線に連れて行きたいです。(ご本人苦笑/場内拍手)

戦火で燃え尽きた村の廃墟。
ミサイルが落ちている中で、学校の地下に隠れている子供。
二十歳までさえ生きられなかった戦没者のお墓を見せて、聞きたいです。

「あなたが望んでいる日本の未来は、これなのか?」
「戦争が言葉によって止められるものなら、その言葉を教えて下さいよ」
「安全な日本にいる時だけは戦争の事ばかり話しているのに、どうして実際の戦地に一度も平和の精神とやらを伝えに来た事が無いのですか?」
そう、聞きたいです。
(場内拍手)

一方では、憲法が改正されていない状況を、隣国はどう受け止めるのでしょうか。

<日本人て、武力を持って攻撃したら、いつまでも押し付けられたルールに大人しく従うんだ>。
<日本の領土を奪っても、国民を拉致しても、ミサイルを飛ばしても、国際条約を破っても、何度も領海侵犯しても、全く動こうとしないんだ>、と。
<日本の国会に決断力が無くて、どんな危機に直面しても行動をとらず、中身の薄い議論を続けるばかりなんだ>、と。

こういう風に思われてしまう事こそが、戦争を招かざるを得ない実態だと私は思います。
(場内大きな拍手)

令和と名付けられた新しい時代に、日本はやっと、大和精神に基づく法令によって統治されるようになると信じたいです。
そして、日本は自立し国際社会の対等な一員となる事は、日本のためにも世界のためにもなる筈です。

ご清聴、ありがとうございました。
(場内更に大きな拍手)



海外からいらした方、それも、他国に今まさに母国が侵略されつつある方の、お話でした。

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